ざるうどん

独特の手延製法と、なめらかな喉越しにゾッコン:秋田の稲庭うどん

日本の豊かな食文化の中でも大きな割合を占めるうどんですが、特に秋田の稲庭うどんは日本3大うどんの1つに数えられる全国的に評価の高いうどんであり、秋田を代表する銘品でもあります。

稲庭うどんの魅力について

稲庭うどんってどんなうどん?

稲庭うどんは秋田県南部で作られている手延べ製法の干しうどんです。日本三大うどんに入る種類は地域によって様々ですが、秋田の稲庭うどんは香川の讃岐うどんと同様、不動の三大うどんとして数えられます。

稲庭うどんは、冷や麦よりも若干太く幅2~3mmほどで、乾燥前に潰すことによってやや平たくなっていること、そして黄色がかっているのが特徴です。製造工程の特徴として食用植物油を使用せずに打ち子としてデンプンを使用することが挙げられます。

これが稲庭うどんの滑らかさのヒミツ!

稲庭うどんの麺は練る・綯う(なう・より合わせること)、延ばす、干すといった全行程が基本的に手作業によって行われています。

特に綾掛けという手延べの製法により細く引き伸ばされる技術は職人たちの伝統の技ならではの産物であり、稲庭うどんの命と言っても過言ではありません。

麺の特徴として、原料は良質の小麦粉、清らかな水、塩、そして打ち粉であるデンプンのみで作られており、気泡が入っていて、中空になっています。そのため口に入れたときに大変滑らかな上に、淡白でつるつるした舌触りを感じることができます。

稲庭うどんの歴史

稲庭うどんは江戸時代初期に誕生しました。当時小沢地区に住んでいた佐藤市兵衛は、地元産の小麦を使ってうどんをはじめとした各種麺類を作り始め、その味が比類なきほど上品と称せられました。その後佐藤吉右衛門がその技を引き継ぎ、さらに技術改良に努め、やがては藩主の御用を賜るほどになりました。

当時は生産量も少なく貴重品でしたが、明治以降になると特産品として知られ、宮内庁への献上や各博覧会での数多くの受賞を経て全国的に有名になりました。また各地に伝わるふるさとの味として、2007年には農林水産省より「農山漁村の郷土料理百選」にも選ばれました。

秋田を代表する銘品として知られますが、秋田県民にとっても稲庭うどんは高級なイメージを伴うものです。そのため稲庭うどんは秋田のソウルフードというよりは、特別な時に食すことができる特別な食べ物という位置づけにあります。

稲庭うどんのおいしい食べ方

稲庭うどんのおいしい茹で方

稲庭うどんは冷や麦よりもやや太く、その幅は約2~3mmほどです。そのため茹で時間は2~3分と他のうどんに比べると短い傾向にあります。

たっぷりのお湯で茹で、麺が半透明の乳白色になったところで引き揚げましょう。氷水でしっかりと締めることにより、稲庭うどん特有の美しいツヤと、その細麺からは想像できないほどの強いコシが出ます。

稲庭うどんのオススメの食べ方

稲庭うどんの魅力は、何と言ってもつるっとした口当たりの良さの後に続く、すっと喉を通り抜ける喉越しにあります。また口の中に残る麺香は舌の上に優雅な余韻を残します。

稲庭うどんを美味しく味わうためには、かつおと昆布だしのつゆにネギやワサビ、ショウガなどの薬味を添える、正統派のシンプルな食べ方がオススメです。一般的に冷やしざるうどんとして食されることが多いのですが、温かいつゆに入れて食するのもまた絶品です。

まとめ

稲庭うどんの魅力についてまとめてみました。
うどん好きの人も、そうでない人も、一度は食してみたいうどんであることに間違いありません。超高級品としてもてはやされた稲庭うどん、是非一度試してみてくださいね。

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